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安産祈願の戌の日はいつ?由来や知っておきたい服装、マナーを徹底解説
戌の日はいつ?由来や知っておきたい服装、マナーを徹底解説

妊娠中に行うイベントのひとつである戌の日参りをご存知でしょうか?戌の日参りでは、母子共に健康に出産を終えられるよう神様にお参りをします。

この記事では、戌の日参りについて概要や由来、行う時期などを紹介しています。最近の戌の日参り事情なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

戌の日参りとは

戌の日参りとは
戌の日参りは、日本で古くから行われている安産祈願の風習です。妊娠中の女性のお腹に帯を巻いて、母子共に健康に出産を迎えられるよう神様に安産を祈ります。

戌の日の由来

戌の日参りの由来は、犬の出産が軽いことにあると言われています。一般的に、犬は一度に5~10匹の仔犬を出産すると言われています。分娩にかかる時間は1匹あたり約30分ほどと言われており、全体の出産は4~6時間以内に終えることが多いそうです。

多くの仔犬を短い時間で次々に産んでいく様子から犬は安産の象徴と考えられ、戌の日に安産祈願を行う風習が今も残っています。

戌の日っていつ?お参りは妊娠何週目にするの?

戌の日っていつ?お参りは妊娠何週目にするの?

干支で有名な十二支ですが、実は日時を表す指標として用いられていたことをご存知でしょうか。十二支は干支以外に、時間や月、日にちなどにも当てはめられます。

時間で言えば「丑三つ時」などが有名です。丑の刻とは午前1~3時をさし、三つ時は丑の刻を30分ごとに区切った3つめの時間を表す為、午前2時~2時30分が丑三つ時という訳です。

月や日にちにも12ごとに十二支が振り分けられており、月では1月から順に寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、午…と十二支が当てはめられます。日にちも同じで、1月1日から十二支が割り振られるため、12日に1度は戌の日が訪れるのです。

戌の日参りでは妊娠16週(妊娠5ヶ月)を迎えてから、最初に訪れる戌の日にお参りをするのが習わしとされています。

【六曜にも対応】2023年の戌の日カレンダー

1月  4日(水) 赤口
16日(月) 赤口
28日(土) 先勝
7月  3日(月) 友引
15日(土) 友引
27日(木) 先負
2月  9日(木) 先勝
21日(火) 先負
8月  8日(火) 先負
20日(日) 大安
3月  5日(日) 先負
17日(金) 先負
29日(水) 先負
9月  1日(金) 大安
13日(水) 大安
25日(月) 赤口
4月 10日(月) 先負
22日(土) 大安
10月  7日(土) 赤口
19日(木) 先勝
31日(火) 先勝
5月  4日(木) 大安
16日(火) 大安
28日(日) 赤口
11月 12日(日) 先勝
24日(金) 先負
6月  9日(金) 赤口
21日(水) 友引
12月  6日(水) 先負
18日(月) 仏滅
30日(土) 仏滅

 

12日ごとに訪れる戌の日は月に2~3日あります。縁起を担ぐために六曜を参考にし、戌の日参りの日程を決める人もいるようです。

ちなみに、その日の縁起の良さなどを表す六曜には以下のような意味があります。

行う時期 お祝い・行事
先勝
(せんしょう・さきかち・せんかち)
先回りした行動がよいとされる日
(午前が吉、午後が凶)
友引
(ともびき・ゆういん)
祝い事をするとよい日。葬儀などには向かない日。
(朝が吉・昼が凶・夕方が吉)
先負
(せんぷ・せんふ・せんまけ・さきまけ)
無難に過ごすのがよいとされる日
(午前が凶・午後が小吉)
仏滅
(ぶつめつ)
物を滅する日・別れに適した日
(お祝い事は避けるのがベター)
大安
(たいあん)
やってはいけないことがない日
(一日を通して小吉)
赤口
(しゃっこう・じゃっこう・しゃっく・じゃっく・せきぐち)
すべてが消滅する日
(正午だけが吉、後は大凶)

 

六曜は時間帯によって吉凶が異なるため、戌の日参りの日にちや時間帯を選ぶ参考にしてみてはいかがでしょうか。

お参りは絶対戌の日じゃないとダメなの?

現代では、妊娠中も仕事を続ける人の割合が非常に多く、妊娠16週目を迎えた最初の戌の日に限定してしまうと、日程の調整が難しいという人も多いのではないでしょうか。

妊娠16週目を迎えた最初の戌の日はあくまで目安です。 妊婦の体調や仕事の日程などと調整しながら選ぶ人も少なくありません。

特に、いつまでに戌の日参りを終えなければいけないという決まりはないため、都合の良い日や思い入れのある日などを選んでもよいでしょう。縁起を担ぎたいという人は酉の日や子の日も、子だくさんで安産祈願に向いていると言われています。

戌の日の安産祈願では何をするの?

戌の日の安産祈願では何をするの?
戌の日参りでは一般的に神社やお寺などに足を運び、安産祈願として祈祷を受けます。古くからの習わしでは、祈祷を行った後に妊婦のお腹に岩田帯(いわたおび)と呼ばれる腹帯を巻きますが、最近は祈祷した腹帯を受け取るだけの簡易的な儀式が多いです。

岩田帯とは

岩田帯は妊婦のお腹を支える腹帯のことです。その昔、斎肌帯(いはだおび)や結肌帯(ゆわたおび)とも呼ばれていて、穢れや災いから赤ちゃんを守ってくれるものという意味を持っています。

戌の日参りでは、祈祷を受けた岩田帯を母子共に無事出産を終えられるようにと願いながら妊婦のお腹に巻き付けます。

岩田帯は誰が用意するの?

古い習わしでは、岩田帯は妊婦の実家が用意するものとされていました。しかし、最近は腹帯にもさまざまなタイプがあるため、好みの形やデザインのものを自分で選ぶ人も少なくありません。

安産祈願で有名な神社では、既に岩田帯が用意されているケースも多いです。持ち込む必要があるのか、事前によく確認しておいた方がよいでしょう。

戌の日の初穂料の相場

戌の日参りで祈祷を受ける場合、神社やお寺に費用として初穂料を納めます。戌の日参りで行う安産祈願の祈祷の場合、初穂料の相場は5,000~10,000円ほどです。ただし、初穂料は神社によって差があるうえ、岩田帯を神社側で用意してもらう場合には相場より高額となることもあるでしょう。

事前に初穂料について神社に問い合わせておくのがおすすめです。

戌の日参りの服装マナー

戌の日参りの際の服装は、特に厳密なマナーなどありません。TPOに配慮した服装を選ぶのがよいでしょう。

華美な服装やカジュアル過ぎる服装は避けるのが無難です。また、妊娠中は身体を冷やすのもよくないため、季節に応じて快適に過ごせる服装を選ぶことも意識してみてください。

また、神社の境内などは砂利道になっていることが多いです。転んでしまわないように、歩きやすい靴を選ぶとよいでしょう。

戌の日参りに参加するのは誰?

昔は、妊婦本人、夫、夫の家族、妊婦の家族、仲人など親族総出で戌の日参りを行うのが一般的でした。しかし、現代では核家族化が進み夫婦だけで行うケースも増えているようです。

また、両家親族が参加したいと思っていても、居住地が離れていたり仕事などで休みの都合が付かずに諦めることもあるでしょう。つまり、戌の日参りは誰が参加してもよいということです。

戌の日参りをする神社を選ぶポイント

多くの神社では戌の日参りを受付ており、どの神社に行こうか迷う人も多いでしょう。続いては、戌の日参りをする神社を選ぶ際のポイントを紹介します。

ポイント1.安産祈願の神社を選ぶ

神社で奉っている神様のことろを「ご祭神(ごさいしん)」と言い、ご祭神によってご利益も異なります。そのため、戌の日参りで御祈祷を行う場合には、安産祈願のご利益を持つご祭神を奉っている神社を選ぶとよいでしょう。

安産祈願のご利益を持つご祭神を奉っている神社では、戌の日参りの御祈祷を積極的に行っているケースも多いです。妊婦に対してさまざまな配慮をしてくれることもあるでしょう。

ポイント2.アクセスの良さで選ぶ

妊娠16週目は安定期を迎える頃です。そのため「安定期に入ったことだし、多少遠くの神社でも観光がてら足を伸ばそう」なんて考える人も多くいます。

しかし、これは大きな間違いです。安定期は胎盤が出来上が赤ちゃんに安定的に栄養や酸素を送れるようになる時期のこと。決して流産や早産などのトラブルが起こらない時期という訳ではありません。

妊娠中は何が起こるか予想できないので、戌の日参りもなるべくアクセスしやすく妊婦の負担にならない場所を選ぶとよいでしょう。特に、駅から近くても長い階段などがある神社は要注意です。

ポイント3.予約の有無で選ぶ

妊娠中は感染症にも注意したいものです。そのため、祈祷が予約制の神社を選ぶ人も多くいます。予約制で時間が決まっていれば、神社自体も混雑しにくく待ち時間も抑えられるため妊婦の負担にもなりにくいでしょう。

特に、近年は新型コロナ感染症の大流行に伴い、混雑を避けることが求められます。祈祷も1家族ごとに行ってくれる神社や少人数で行ってくれる神社に人気が集まっています。

北海道札幌市・石狩市の戌の日参りにおすすめの神社

当院の近辺にも戌の日参りにおすすめの神社があります。北海道札幌市や石狩市で戌の日参りを予定している方は、以下の神社も検討してみてはいかがでしょうか。戌の日参りの詳細は各神社にお問い合わせください。

西野神社

西野神社
札幌市西区に位置する西野神社は地域に親しまれている神社です。最寄り駅は地下鉄東西線・発寒南駅ですが、駅から神社までは約3.6kmと距離があるので車、もしくはバスで行くのがおすすめです。
西野神社のご祭神である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)は安産のご利益を持つ神様として有名です。そのほか、安産のご利益を持つ神様として有名な鵜茅葺不合命(うがやふきあえず)も奉られているため、安産祈願にぴったりの神社と言えるでしょう。

境内には誰でも休憩に利用できる参集殿もあり、無理なく戌の日参りを行いやすくておすすめです。

住所 札幌市西区平和1条3丁目1-1
電話番号 011-661-8880
ホームページ https://nishinojinja.or.jp/

 

北海道神宮

北海道神宮
北海道神宮は明治3年に仮社殿が建てられて以降、北海道の発展を見守り地域の人の心を支えてきた由緒ある神社です。敷地面積は約140坪の大規な神社で、境内の移動が多いもののエレベーターなどが設置されておりバリアフリーに配慮されています。

最寄り駅は地下鉄東西線円山公園駅で、神社まで徒歩15分ほどです。北海道の国土を司る大国魂神(おおくにたまのかみ)をはじめとするご祭神が奉られており、北海道を支える神様達に安産祈願の祈祷を行うことができます。

住所 札幌市中央区宮ケ丘474番地
電話番号 011-611-0261
ホームページ http://www.hokkaidojingu.or.jp/

 

新琴似神社

新琴似神社
新琴似神社は、最高神とも名高い天照大御神(あまあてらすおおみかみ)を奉っている神社としても有名です。小規模ながらも、天照大御神、豊受大神(とようけのおおかみ)、神武天皇(じんむてんのう)の3神をご祭神として祭り、文教学問、安産、育成、守護などさまざまなご利益を持つと言われています。

安産祈願をはじめ、赤ちゃんが無事産まれた後のさまざまな神事も受付ているため、人生に関わるさまざまな節目で祈祷をお願いすることもできます。

アクセスもしやすくJR学園都市線・新琴似駅からは徒歩5分、地下鉄南北線・麻生駅からは徒歩7分です。交通手段として電車を選ぶ人に、特におすすめです。

住所 札幌市北区新琴似八条3丁目1-6
電話番号 011-761-0631
ホームページ https://shinkotonijinja.or.jp/

 

石狩八幡神社

石狩八幡神社
石狩に古くからあり、開拓の歴史を見守ってきた石狩八幡神社も戌の日参りにおすすめです。境内には歴史のあるさまざまな記念物もあり、各種祈祷も受け付けています。

古くからの趣ある境内で、厳かな雰囲気でお参りをしたい人にぴったりでしょう。

ただし、近隣に駅などはなく公共交通機関で向かうならバスを利用することになります。バス、もしくは車を利用する人におすすめです。

住所 石狩市弁天町1番地
電話番号 0133-62-3006
ホームページ https://hana8man.wixsite.com/mysite

 

戌の日参りはしない人もいる?

戌の日参りは古くからの習わしとして行われてきた風習です。日本には数々の風習がありますが、現代に至るまでに廃れてしまったものも数多くあります。

戌の日参りも他の風習と同様、必ずしも行われているものではなく、簡易化したり行わなくなったりしている部分も少なくありません。

安産祈願は戌の日以外にも行うことができますし、簡易的に安産祈願のお守りだけを持つという人もいるでしょう。何より、妊娠の経過は個人差が大きく体調が思わしくないために戌の日参りを行えない人もいます。

戌の日参りはあくまで、母子ともに健康に出産を迎えられるよう願う行事です。無理をせず、自分達に合った形で無事出産を迎えられることを祈ってもよいのではないでしょうか。

安産祈願は戌の日参りだけじゃない

戌の日参りは安産祈願を行う行事ですが、最近は外国で行われている安産祈願のイベントを取り入れる人も増えています。最後に、戌の日参り以外の安産祈願のイベントについて紹介します。

ベビーシャワー

ベビーシャワーはアメリカで行われている安産祈願のイベントです。家族や友人、親戚など妊婦以外の人が企画しサプライズ的に行うケースが多いようです。

妊娠7~8ヶ月頃に、大勢で集まってパーティーを行い、母子ともに出産を迎えられるよう祈る華やかなイベントとして好まれています。

妊娠7~8ヶ月頃になると、お腹も大きく膨らみ出産への不安を感じる人も少なくありません。ベビーシャワーを行うことで、そんな不安を紛らわせ楽しく過ごせるうえ、多くの人が赤ちゃんの誕生を心待ちにしてくれていることを実感できるでしょう。

ベリーペイント

ベリーペイントは妊婦の膨らんだお腹に天然由来の染料を使ってペイントを行うことです。インドや北アフリカなどで古くから行われていたマタニティメヘンディと呼ばれるボディペイントがルーツと考えられています。

マタニティメヘンディには、魔除けの力があると信じられ、妊婦やお腹の赤ちゃんを悪いものから守る力があると言われています。

ベリーペイントは自分だけで楽しむのもよいですが、妊娠中の大きなお腹を写真などに残しておけるのも魅力として近年人気を集めています。マタニティフォトの一環としてベリーペイントを行う人も多く、赤ちゃんを迎える前の素敵な記念として残すことができるでしょう。

まとめ

安産祈願のために行う戌の日参りについて紹介してきました。妊娠16週を迎えた頃に、安産祈願の祈祷を行い岩田帯を巻く戌の日参り。妊娠中のイベントとして家族で楽しんでみるのもよいでしょう。

ただし、あくまで妊婦の体調を優先して行うことが大切です。妊娠の経過に不安があるなら、検診の際に医師や助産師に相談してみてもよいでしょう。戌の日参りに関わらず、自分達に合った形で無事出産を迎えられるよう祈ってみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修
エナみらいグループ総院長 宿田 孝弘
宿田 孝弘
エナみらいグループ総院長
札幌・石狩の産婦人科「エナレディースクリニック」の宿田です。母と子に優しいお産、女性が求める医療がエナにはあります。札幌・石狩市での出産や婦人科疾患のお悩みなど、お気軽にご相談ください。