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性感染症について

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性感染症(性病/STD)とは、病原菌を保有する異性との性行為などの接触によって皮膚や性器に感染症を引き起こすことです。もし少しでも疑いがある場合は早めに治療するようにしましょう。

性感染症の種類と症状

性感染症には様々な種類があり、性別によって発生する箇所や症状にも違いがあります。
ここでは主に“女性”に向けてそれぞれの特徴を解説します。

病名 潜伏期間 症状
性器クラミジア感染症
1~3週間
オリモノの量が増えたり色が変わる。下腹部痛、発熱、不正出血。または風邪に似た症状
性器ヘルペスウイルス感染症
2〜20日
性器や周辺のかゆみ、細かい水疱、痛み
尖圭コンジローマ
1~数ヶ月
性器や周辺に“イボ”、かゆみ、痛み、出血など
淋菌感染症
2〜7日
オリモノの量が増え、黄緑色に。外陰部の痒みや腫れ、不正出血
梅毒
約3週間
陰部・口唇部・口腔内・肛門にシコリ、リンパ節の腫れ。身体にバラの花びらのような発疹。

性器クラミジア感染症

病原菌「クラミジア・トラコマティス」に接触することで感染します。
クラミジア感染は、他の性感染症と比べて最も報告件数が多く、18~19歳の女性では【10人に3人】が、20代では【20人に3人】がクラミジアに感染していると言われます。

女性がクラミジアに感染すると、通常は無症状のまま潜伏しており、症状がある場合にはオリモノの量が増えたり色が変わったり、軽い生理痛のような痛みや発熱、不正出血などもあります。
感染したまま放置すると、以下のように症状が進展していきます。

  • 子宮頸管炎
  • 子宮内膜炎
  • 卵管炎
  • 腹膜炎

不妊や流産、早産などの原因にもなりますので早めに治療を行うことが大切です。
しかし、中には症状に気づかず自覚のないまま男性に移してしまう危険性もあります。5人中4人が無自覚であると言われ、特に女性は約8割が無自覚であると言われます。

また、クラミジアは性器だけでなく“口を使った性行為”によって口腔内に病原菌が侵入して感染する場合もあります。

  • 喉の奥に赤みが出る
  • 喉に痛みを感じる
  • 扁桃腺が腫れてくる
  • 鼻づまりがおこる
  • 微熱、発熱する
  • 聴覚が低下する

このような症状がある場合には「咽頭クラミジア」の疑いがあります。風邪に似た症状なので発見しづらいですが、少しでも気になる時は早めに検査しましょう。

性器ヘルペスウイルス感染症

性器や性器周辺に「単純ヘルペスウイルス(1型/2型)」が感染することが原因となる性感染症です。
女性の性感染症の中では報告件数が少ないですが決して侮ってはいけません。

主な症状は、感染した箇所にかゆみ、数日後に細かい水疱が出て、痛みも生じる場合があります。痛みは10日ほど続き、悪化すると強い痛みに変化します。
処置を行わず放置すると徐々に患部は乾いて症状は落ち着き、治ったかのように見えますがウイルス自体は残っているので、免疫力が低下した際などに再発することがあります。

クラミジアと同じように手指や口が触れることで感染する“接触感染”型の性病です。
唇にヘルペスができる「口唇ヘルペス」は最も感染リスクが高まるため、男性との口を使った性行為などは控えるようにしましょう。

10万人に10人程度と非常に稀な例ではありますが、分娩中の胎児が産道を通る際に母体のヘルペスウイルスに触れて感染する「新生児ヘルペス」があります。母親が妊娠後期にヘルペスウイルスに感染したことが原因とされています。

尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスという原因菌に感染することで、性器やその周辺に“イボ”ができる性感染症です。
見えにくい箇所にもイボができることがあるため、自分で気づかないまま進行してしまったり、診察でも発見が難しいこともします。

カリフラワーや乳頭、あるいはニワトリのトサカのような形をしたイボで、冠状溝や膣に生じることが一般的ですが、稀に肛門や直腸にも感染することがあります。
女性の場合、膣内、子宮頸部、喉などに感染してイボができることもあり、子宮頸部の場合は膣拡大鏡でも発見するのが難しく、子宮頸がんや膣癌につながるリスクもあるため早めに治療する必要があります。

一般的な尖圭コンジローマの主な症状は、初期では自覚症状がないことが多く、徐々に患部が肥大化して、かゆみ、痛み、出血などをおこします。

外科的な治療法としてはレーザーやメスによる患部の切除、あるいは凍結療法などがあります。手術以外にもウイルスを撃退する効果のあるクリームを患部に塗布して経過を見ることもあります。
いずれも医師による判断のもとどちらが適切か判断して行います。

淋菌感染症(淋病)

淋菌(りんきん)という病原菌による性感染症です。
性行為だけでなく、衣類やタオルなどの貸し借りでも感染することがあり、母体から胎児への母体感染のリスクもあるので注意が必要です。

女性の場合、主な症状はオリモノの量が増えたり、オリモノが黄緑色に変化したり、外陰部の痒みや腫れ、不正出血などがありますが、いずれも症状が軽く自覚しないまま経過することが多いため、男性に移してしまう可能性があります。

尚、淋菌感染症の病態は、男女同じ症状もあれば女性だけの症状もあります。

淋菌感染症(淋病)

淋菌性咽頭感染、播種性淋菌感染症(DGI)、淋菌性結膜炎、淋菌性直腸炎は、どれも男女ともに淋病によって引き起こされる病態ですが、女性は「淋菌性子宮頸管炎」や「骨盤内炎症性疾患(PID)」に注意しましょう。

妊娠中の女性が淋病に感染すると、母子感染によって胎児が早産、新生児死亡、死産、奇形などを起こす可能性があるため、早期に治療することが大切です。

梅毒

グラム陰性の細菌スピロヘータの一種「梅毒トレポネーマパリダム」という病原体による性感染症です。赤い発疹があらわれるので、それが楊梅(やまもも)に似てることが病名の由来となっています。

梅毒は古くから存在する性病で、国内の感染報告例は一時期かなり抑えられていましたが、昨今年々増加傾向にあり2018年にはついに男女合わせて7,007件もの発生数となり、特に女性の届出が多く、妊娠中の人が感染して母子感染する危険性が危惧されました。翌年には6,639件と減少していますが油断できない感染症のひとつであると言えます。

症状には3つの段階があります。

梅毒の段階

第I期(感染後約3週間)

初期の段階では、主に陰部、口唇部、口腔内、肛門などにシコリがあらわれたり、股の付け根のリンパ節が腫れたりしますが、痛みを感じることが少なく、治療せずに症状が和らぐ場合があります。

第II期(感染後数ヶ月)

治療せずに数ヶ月経つと、血液中に淋菌が流れ込み、手足や身体全体に赤い発疹がうっすらと現れるようになります。見た目がバラの花びらのように見えることから「バラ疹」と称されます。

第III期(感染後数年/晩期顕性)

その後、数年が経過すると皮膚、筋肉、骨などに腫瘍ができ、脳、心臓、血管などにも病変がおこり重症化することもあります。

性感染症は珍しい病気ではない

性感染症は誰しも感染する可能性のある病気です。
「性病」と聞くと悪い印象を持っている方がいますが、決して後ろめたい気持ちになったり、恥ずかしく思う必要は一切ありません。

実際に、厚生労働省が調査した性感染症の感染報告を見ると、大変多くの方が性感染症になっています。令和元年の報告例は以下の通りです。

性感染症報告数(令和元年) 女性 男性
性器クラミジア感染症
13,274件
13,947件
性器ヘルペスウイルス感染症
5,893件
3,520件
尖圭コンジローマ
2,150件
4,113件
淋菌感染症
1,738件
6,467件
梅毒
2,255件
4,384件
性感染症の感染報告グラフ

このように男女問わず多くの人が様々な性感染症で治療を行っています。

診療の流れ

STEP.1
ご予約

完全予約制であるため、お電話(0133-72-8688)またはWebから予約をお願いいたします。土日祝も診療可能です。

STEP.2
ご来院・問診

受付までお越しください。問診票を記入していただきます。

STEP.3
内診

内診し症状を確認します。検査のため綿棒を使用して膣からの分泌物を採取します。

STEP.4
検査結果の通知

症状によって即日検査結果がご連絡できるものもあれば、数日・数週間後に検査結果をご連絡できるものがございます。

STEP.5
治療

性病治療薬は抗生物質や抗ウイルス薬などの飲み薬や、注射を打つもの、膣剤や塗り薬をなど様々です。治療方法は症状によって異なりますので、検査結果が出てから判断することになります。

少しでも違和感を感じたらご相談を

もしあなたが今、性感染症の疑いのある症状をお持ちでしたら、症状が悪化する前に早めの治療をはじめましょう。
当クリニックではいつでもご相談をお待ちしています。